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2013年7月12日、いよいよ日本を脱出。”蘇州号”へ乗船である。

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出国・乗船手続きはいたって簡単。飛行機と違いX線検査も無かった。二等船室なので相部屋であるが、同室の人たちにも恵まれ、なかなか楽しい船旅であった。

同じ船に、なかなかセクシーなフランス人女性が乗っていた。
話してみると、日本でのフランス語教師の人気を終え帰国するが、ただ帰るのでは面白くないので中国⇒モンゴル⇒ロシア等経由し陸路で帰るというパワフルな女性だ。
上海にも一日だけ滞在するというので、上海に着いたら一緒に食事でもどうですかと誘うとまさかの快諾。こりゃあこの旅行は幸先いいね!と有頂天になっていた。

ところが、である。

台風が接近。蘇州号は停泊して台風の通過を待つとのアナウンス。
実際船は止まり、左側に陸地が見えている。乗客同士で「九州?」と話していたが船員に聞くと済州島だという。
本来の航路ではもちろんないが、台風が来たので朝鮮半島と済州島の間に迂回した模様。

当然というかなんというか、一日しか上海にいない彼女との"デート"は白紙となってしまったのだ。残念無念!
彼女とは、彼女は私にモンゴルの写真を送る、私は彼女にチベットの写真を送ると約し、上海の入国ゲートで別れたが、そのとき彼女が「Bon Voyage」と言ったので、ああ、本当に言うんだなあ、と思った。


”Bon Voyage”は日本語では何ていうの?と彼女に聞かれ「”良い旅を”かなあ」と答えたが、初めて聞いた、という。それはそうだろう。”Bon Voyage”と違って慣用句ではないから。

日本語に”Bon Voyage”に相当する慣用句がないことは、何か由々しき問題ではないかと感じた別れであった。

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