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成都に着いて一眠り、英気を養った私はホステルでチベット行きの情報を得ようと思った。

ちなみに今回のチベット行きの最終目的地は

色達(セルタ)にある”ラルンガルゴンパ”である。

私は、あまり観光地とか名所を「どうしても見たい」とか思わない方なのだけど、ネットでこのゴンパ(僧院)を見たとき、絶対にこの目で、直接見たい!と珍しく強く思った。
とにかく、凄い風景なのだ。



問題は、必ず行けるわけではないということ。
チベット最大の僧院で数千人のお坊さんが生活、修行しているこの場所を中国政府はとても警戒しており、チベット情勢が悪いときには外国人は入れなくなるという。
具体的には、途中に中国公安による検問が張られ追い返されてしまうようなのだ。


ラルンガルゴンパの存在自体、そこいらのガイドブックにはほとんど情報が出ておらず、一番頼りになる情報が個人のブログなのだが、それらのブログを見ると結構な割合で追い返されている。私の見た範囲では、半々くらいの確率だろうか。
(実際中国国内で”色達”と入力しても検索できないのだ。カタカナで”セルタ”だと検索できるので”色達”という言葉に規制が入っているのだと思う)

問題なのは、行けるかどうかは行ってみないとわからないということだ。

しかし、ホステルの人なら最新情報を知っているのではないかと思ったのだ。
この前追い返された人がいたよ、とか、行けたみたいだよ、とか。
カウンターで色達に行きたい旨伝えたところ、ホステルのスタッフがあっさり言ったものだった。

 



「洪水で道が無くなってます。行けません」

 

そうだった。少し前に四川省全域が洪水の被害にあったと聞いていたのだ。
中国政府がどうのという以前に、物理的に行けないと言う。これはショック。

それなら仕方ない、チベットはあきらめて直接ラオスに向かうか、と思いかけたが、このスタッフの情報が間違っていたり、古いということもある。やるだけやってみよう、とネットを調べてみた。

康定酒店というホテルから色達方面の街「康定(カンディン)」までバスが出ているという情報をネットで調べ、行ってみる。
見た目明らかにチベット人というスタッフに聞いてみると「バスはあるよ。色達?行けるよ」とのこと。
ガッツポーズで翌日のチケットをゲット。
もしかしたら康定から先は洪水で行けないのかも知れない。やはり検問で追い返されるのかもしれない。

でも、行ける所まで行こうと思った。



さあ、いよいよチベットだ!

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